最後の手紙
prologue--プロローグ--
その日…私はいつもの様に学校に行き。
いつもの様に席につき。
いつもの様に授業をして。
いつもの様に帰宅する……筈だったんだけど。
「ど、どこまで行くんですか!?」
「…いいからついて来い」
今日の朝突然教室に現れ私の手を掴んできた彼。
どこかで見た気がするんだけど……全くわからない。
「な、名前!」
「ああ?」
「せめて名前教えてください!」
「……神谷蓮司だ」
神谷蓮司(かみや れんじ)……やっぱり聞いた気がするんだけど