【完】絆-嘘から始まる友情-
『あおいちゃん彼氏いる?いなかったら俺にすればw』
『可愛いよね!』
『恋バナとか好き~?』
『うちらのグループ入らない?』
浜名あおいが来てクラス中は大騒ぎ。
『浜名さん美人すぎるよー!南くん取ったりしないかな』
『美玲、南くん狙ってるもんね。w』
『明音は?好きな人いないんだっけ。』
『あたしは応援する側ですよーw』
南 亮太(ミナミ リョウタ)
彼は学年一のイケメンだ。
サッカー上手で勉強もでき、
顔もイケメンという完璧男子。
美玲は南くんに一目惚れしたらしい。
ちなみにあたしは興味ないけど。
そんな会話をしていると浜名さんが突然近づいてきた。
『南?誰?他のクラスの人のことも、よく知っておかなくちゃだし。』
『あっ・・・』
浜名さんに南君のことを言えば美玲の恋がどうなるか。
クラス中が一瞬静かになった。
『ま、これから徐々に覚えていくね!』
そして浜名さんは今日の授業のすべてを完璧にこなした。
キーンコーンカーンコーン
『優樹菜、美玲、帰ろ!』
授業が終わり、2人と帰ることにしたあたし。
『まって、南くんに告りに行ってくるー!』
『え、いきなり!?』
美玲はなんだか焦っているようだ。
『今教室に残ってるみたいだし、早くしないと浜名さんにとられるー!』
あぁ...なるほど。
でも早くしたって可能性は....。
『マジで!廊下で見守っていようか?』
優樹菜はノリ気みたいだ。
『お願いします!』
美玲が笑う。