【完】絆-嘘から始まる友情-
卒業まであと少し。
『浜名!特にお前は優等生だから、残念だなぁ...。』
岡田先生が言う。
ここは職員室。
戻って来てから5分ほどたち、説教受けてます....。
『水沢!お前はいける高校ないぞ?』
『ま、マジ?!』
『受験生だということを理解しなさい。サボりはもうしないこと!』
『すみませんでした。』
お説教が終わり、あたしたちは職員室を出る。
『なんなの?あのクソジジイッ!』
玲奈ちゃんが言う。
『いや...そんなこと言ってられないよ?』
愛那ちゃんがつつく。
『どいつもコイツもうるさーい!!絶対、いい高校入るから!』
玲奈ちゃんが叫ぶ。
『あおいはどこを受験したの?』
あたしが聞く。
ちなみにあたしは、わりと普通の高校を受験した。
『え、あたし?南川高校を受験したよ!』
南川高校!?
そこ、偏差値高いところじゃん!
『あおいなら受かってると思うよ!』
あたしが言う。
中学受験しなかったのがあたしは凄く不思議なんだけど。