【完】絆-嘘から始まる友情-
もう友達じゃない?
気持ちが重い。
でも、きちんと謝らなくてはいけない。
喧嘩するほど仲がいい、っていうし...。
気持ちを落ち着かせて教室の扉を勢いよくあけた。
『お、おはよう!!』
優樹菜たちがあたしを見つけると歩いて来た。
きっと許してくれるよ!
親友だもん。
『あのさなんですぐ来てくれなかったの?』
美玲の第一声だった。
『…そのことは謝る!!ごめん!』
『謝ってくれるならいいんじゃない?美玲!!』
優樹菜が困り顔で言った。
『あたしは許さない。こんなに傷ついてんのに。』
えっ?
そんなに怒ること?
でも、あたしが悪いよね...。