ずっとずっと

ある日

高校三年生の冬だった。


学校が早く終わり、とてつもなく暇だった私は、刺激が欲しくて、出会い系サイトにアクセスした。



「誰かかまって」



女の子らしいかわいい加工をした空のアイコンに、そうしてメッセージをつければ、いろんな男から連絡がきた。


「なにしてるの?」

「かまってあげる」

「楽しいことしよう?」


ありきたりな、下心見え見えのメッセージ。



もちろん出会いを求めているわけではない。


ただの暇つぶし



のつもりだった。




この人に見つけられるまでは。
< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop