大切な物 [続き]

それからの杏。

杏「はあ」

その場にしゃがみこんでため息をついた。

杏「あたし、どぉしちゃったんだろう。
  
  涼輔クンにあんなコト言って。

  絶対困ってたよね。

  あたしはただの相談相手なんだよね。

  由未の幸せを願っていたんだよ。

  だからこれでいいんだ。

  あたしにはまぁクンがぃる!!

  そぉだ!大丈夫!」

そんなコトを自分に言い聞かせても

杏の頬には、大粒の涙が。

杏「・・・!?

  あたしなんで泣いちゃってるの??

  泣く理由なんて無いはず。

  由未が幸せになって涼輔クンが幸せになればそれでいいの!!

  なのに、どぉして涙なんか、出るの、よぉ。」


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