喫茶の謎解き意地悪紳士
「あと、死因は失血死。あの索条痕のことはまだ何とも言えない。」
「ということはやはり、殺人ですね。この2番目の殺人鬼の……」
「だろうな。首を絞めたが、大司さんはまだ生きていた。だから、ナイフでひとつき。こんなところか?」
「……1時間後にリビングで事情聴取を行います」
叶亜が真顔で言った。
「あ?おいおい。俺の許可なしで……」
「僕は警察の手柄をたてたい訳じゃない。真実を見つけるんですよ」
叶亜が不敵に微笑んだ。