喫茶の謎解き意地悪紳士

お母さんの中に生まれた感情が……悲しみ?

「……そんな訳ないじゃない。遺産が手に入るのよ」

「じゃあ聞く。……君は今まで彼女が君に注いできた愛情に偽りがあると思うのか?」

詩音が力なく首を横に振る。

「……お母さんはずっと大好きだった……」

「じゃあ簡単だ。彼女の君への愛情が嘘じゃない、真実ならば、君が彼女を信じればいいだけだ」
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