喫茶の謎解き意地悪紳士


友美の瞳から涙が流れる。

「もうどうでもいいって思って……。あなたと一緒に死のうと思って、毒をいれた」

「その光景を、大司さんはしっかり見ていた。だから、詩音ちゃんを守るために……」

阿部が呟く。

涙が頬を伝う。

エルの手の甲に落ち、エルが心配そうに詩音をみた。
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