喫茶の謎解き意地悪紳士

「……彼が君の父か?」

小声で叶亜が聞いきた。

「はい。父の瀬織大司(せおりたいし)です。」

大司は杖をつきながら、ひとつだけ空いていた椅子に座った。

「大司さん。大丈夫?」

大司のあとに食堂に入ってきたのは、愛人の愛子だった。
< 46 / 255 >

この作品をシェア

pagetop