Honey ginger
首を横にふった衝動で、
前髪がはだけ、ちらりとのぞく額。
火照った頬…。
「やばい、エロい…」
って私は男か!
黙っとけば、いつまでも見とける顔なのに。
「るせ…。めえ…男…か。ハァ」
うるせぇ、てめえは男かよ。と、いたかったのであろう。
どんなギリギリの状態でも、憎まれ口をたたく男。
「こういう時ぐらい、ちょっとは黙りなさい。」
ポンッと藤堂の額に手を置くと
びっくりするくらい熱くて
私の心臓までドキッとした。