Honey ginger
「はい、ならまず上半身からねー」
ポチポチポチ…。
制服のワイシャツのボタンをひとずつ丁寧に外していく
小さな白い手。
カサカサとワイシャツが体に触れ、綾子の手の動きが伝わる
そのたびにドキッドキッと異常なほど胸が高鳴る
――――違う。熱が高くて、どくどくしてるだけだ。
「ならちょっと体拭くからね。」
あったかいタオルで俺の体を拭いた後に
今度は乾いたタオルで水けをしっかりふく。
身体が敏感になってるせいか
すこしタオルの感触がくすぐったい。
「なら手をあげてー。」
「ん…」
「よしっ。下げてー」
「ん…」
「はい。よくできましたー。上半身完了☆」
ポンポン、軽く頭をなでる。
俺は幼稚園児か・・・。
頭なんて撫でられたのいつ振りだろう。