Honey ginger




そして14歳の秋、俺は家をでた。



それから俺は14歳っていう若さ、というより幼さで



女の家を渡り歩いた。



母親の愛情を求めるかのように。


俺の顔に女はいくらでもよってきたから、


俺は拒まなかった。



あるときは三か月、ある時は半年、



あるときは一週間



あるときは18歳、ある時は26歳




抱いた。でもなんの感情もない。



機械的に服を脱がせ


脳内の台本通りに甘い言葉をささやき、



女の首筋に舌を這わせ、敏感な部分を甘噛みすると



女は喘ぎ声をあげる



でも、俺にとっては、ただの不快な雑音なだけで



興奮する材料でも何でもなかった。



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