誰が好きなの?
私は一ため息を吐いて、弁当箱を仕舞った。
秦野くんからメールの返事はない。
昼休みの終わり際、明美に
「男は意外と心配性だから、ちゃんと自分の気持ち伝えてないと本当にどっか行っちゃうよ」
と、アドバイスをしてくれた。
・・・もう手遅れのような気がする。
そう思った時、ケータイが鳴った。
秦野くんからメールが来てる。
確認すると、
[大丈夫。
先に帰ってろ]
こんなそっけないメールだった。