誰が好きなの?

「もしもし、風間くん?

今から会えない?」


「お、いいよ。
今偶然公園の近くのコンビニでたむろってたんだ。

今からすぐに行くけど、つぐみちゃんはどこにいる?」


「今・・・学校だから少し待たせることになるよ」


「りょうかーい」


風間くんに電話して、ケータイを仕舞った。


彼の声が無性に安心できて、涙の数が増えてしまう。


私はできる限り早く公園に着くことにした。



ベンチからひょっこり出ている風間くんの頭が見える。


それだけで今の私の涙腺は緩んだ。


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