誰が好きなの?
バイバーイ

金曜日を明美と待っていた。


「決めた!
私、秦野くんと別れる‼」

月曜日に私が登校した早々、明美ちゃんの目の前に立って言った。


そしたら
「よし!
やっとじゃん」


なんて言われた。


もう未練なんてこれっぽちもない。


そしてやっと金曜日が来た。


「ねぇつぐみ。

わざと自分の誕生日狙ったの?」


「そうだよー」


「ふーん」


なんか腑に落ちないって感じの明美。

現在午後の授業の合間の休み時間。



「あ、つぐみら誕生日おめでとー」


「今ごろ?」

「ごめんごめん。
それよりもつぐみの破局の方が頭に残って」


明美らしいな。



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