誰が好きなの?
「つぐみちゃんから話を聞いたことあるけど。
君につぐみちゃんを渡すことはできないよ。
俺、つぐみちゃんのこと好きになったし」
「えっ!?」
今度は私がビックリさせられた。
「もう行こう、つぐみちゃん」
と、強引に風間くんに手を引かれた。
こんな彼の一面、見たことない。
だけど男らしくてかっこいい。
「勝手なこと言ってごめんな。
だけど好きって言うの、本当だから」
顔が熱い。
秦野くんには教えてくれなかった現象。
「私も、もしかしたら風間くんに一目惚れしたかも!」