秘密*恋
ジェットコースターが動き出す。

ゆっくり上へ上へと登っていく。

「杏、楽しいか…?」
「もちろん♪」

「…良かった」

聖はそう言うと悲しそうに顔を私から背けた。

「聖…?」

やっぱりなんかおかしい。

どうしたの?と聞こうとした途端ジェットコースターが急降下。

「きゃー!楽しー♪」
と喜ぶ私と

絶句する聖。

「せーい!あいらぶゆー♪」

私は風に向かって自分の正直な気持ちをぶつけた。
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