秘密*恋
「うそつけ…」

俺の頬に涙が流れる。

「しみ…付いてる…」
便せんにはいくつもののしみがまだ残っていた。

杏…

お前はどんな気持ちでこれを書いたんだ?

杏、いくら言っても足りないけどごめんな。

こんな俺に呆れたか?

それでいい。

早く、忘れて…いい男さがせよ‥?

「く‥っ」

あぁ‥

俺、杏が好きだ‥。
俺が杏を幸せにしたかった。

何で…俺達は兄妹なんだよ…

「なんで‥っ」

杏…っ

愛してる…

★★★★★★★★★★★
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