秘密*恋
なんてしみじみしてたら…

「杏…?」

へぇ?!

驚いて振り向く

「りょう…」

そこにはりょうがいた。

りょうの顔は真剣で
身動きがとれなくなった。

「杏…俺はやっぱり杏が好きや。そんなに簡単に諦められへん」

「りょ…う」

「ほんで俺考えてん‥杏のこと奪ったろって」

「りょ‥りょうッ気持ちはすごく嬉しいんだけど私ッ」

私の言葉を遮るようにりょうは

「てことで宣誓布告やわ。お兄さん?」

お兄ちゃんに可愛く微笑みながらそう言った。
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