不幸を食べるキミ
《それで、あなたは本当に
この街の不幸を全て吸い取るの?》
うん。そのつもりだよ。
《本当にそれでいいの?》
え?
《今度は何を犠牲にするの?》
今度は…?
僕は前も何かを犠牲にしたの?
《えぇ、何度もいろんなものをね》
例えば…?
《家族の記憶、友達と過ごす時間》
そっか…
《これ以上何を失うの?
あなたは本当にそれでいいの?
ねぇ…封魔…
あなたは大切なことに
何も気づいてない…
もっと考えて?》
わかんないよ…わかんないよ…
ってえ?お母さん?!
はぁ…結局大事なこと
何もわからなかった…