「恋って、認めて。先生」
あとがき
貴重なお時間をさいて最後まで読みに来て下さり、本当にありがとうございました。
完結目標は3ヶ月。それを少し過ぎてしまいましたが、こうして完結できたことにホッとし、達成感でいっぱいです。
この作品は、女性教師を主人公にした男子高校生との恋の話です。前々から書きたかった話なので、今回ようやくこうして形にすることが出来てとても嬉しく思います。
物語の中で登場人物達のセリフや話の流れはずっと前から少しずつ考えていたものの、はじめの予定とは違う方向に話が進みました。それもまた創作の楽しみかと思いつつ、またひとつ、大切な主人公の幸せを形にできて安心しています。
初めての禁断恋愛もので、書き始めたはいいもののどこまで恋愛感情を押し出していくべきなのか分からず、試行錯誤しました。他にも、読み手の方に飽きられない文章にするにはどうしたらいいのかとか、どんなエピソードを入れたら楽しんでもらえるのかとか、迷い、悩みながらの創作でした。
予定と大きく違うのは飛星の担当教科でした。最初書きたかったのは音楽教師と音楽科に在籍する男子生徒の恋愛ものだったのですが、色々考えそれはやめました。
あと、飛星の名前の漢字は、創作前にもうひとつ候補があって、「夢日」と書いてアスナにしようかとも考えましたが、それだと夕との重要な共通点が無くなってしまうのでやめました。
今回の作品で特にこだわったのは、飛星と夕の名前でした。アスナはもう、アスナ以外にない!と、なぜか最初から決まっていたのでスムーズでしたが、比奈守の下の名前がなかなか決まらず時間がかかりました(夕でなく夜空にしようかとも思いましたが、すでに他作品で使用済みだったので却下に……)。
女性だからこその悩みや葛藤を書き、それを解消していくことができたらいいな。そんな気持ちもありました。
また、琉生や純菜、永田先生など、メイン以外の登場人物達にも光るものを感じていただけるような内容を目標に書きました。
読んで下さった方の心に少しでも何か前向きなものが伝わったなら幸いです。
数ある作品の中からこちらを気に止め読みに来て下さり、本当にありがとうございました。創作中、読者様の存在がとても励みになりました。
時間を忘れて夢中になってもらえる、そんな作品を作れる人に、いつかなりたい。それが今の私の夢です。
夢を追い、努力し、好きなことに夢中になっている人は魅力的だな。そう思う今日この頃です。
2015.04.23(木)
星崎 蒼唯