魔恋奇譚~憧れカレと一緒に王国を救うため、魔法使いになりました
私たちの学校、大阪にある京阪大学附属高校では結構人気で、世間でも流行り始めているらしいよ。何が人気かって言うと、設定画面で好きな人の顔写真を読み込ませれば、本人そっくりのキャラとして登場させることができちゃうってところ。つまり、ゲームの中で憧れのカレとあ~んなこともこ~んなこともできちゃったりするわけで……。
私がニヤニヤしていると、熊田先生の声が飛んできた。
「おい、津久野、ちゃんと話を聞いてたか?」
「は、はい!」
「じゃあ、先生がなんて言ってたか言ってみろ」
クマゴンってあだ名で威圧感たっぷりの先生に睨まれ、私は立ち上がってしどろもどろ答える。
「えーっと、お正月にお餅を食べ過ぎないようにと……」
その瞬間、クラス中がどっと沸いた。私は恥ずかしくて顔がカッと熱くなる。
「もう、世里ってば……」
前の席の野々香が振り返って苦笑いした。私は二列隣の席をチラッと見る。そこに座っているいつもクールな学級委員の柊(ひいらぎ)勇飛(ゆうひ)くんは、わずかに眉を上げてからクスッと笑った。
あーん、また呆れられた!
私が恥ずかしくなって視線を落としたとき、先生が怒鳴った。
私がニヤニヤしていると、熊田先生の声が飛んできた。
「おい、津久野、ちゃんと話を聞いてたか?」
「は、はい!」
「じゃあ、先生がなんて言ってたか言ってみろ」
クマゴンってあだ名で威圧感たっぷりの先生に睨まれ、私は立ち上がってしどろもどろ答える。
「えーっと、お正月にお餅を食べ過ぎないようにと……」
その瞬間、クラス中がどっと沸いた。私は恥ずかしくて顔がカッと熱くなる。
「もう、世里ってば……」
前の席の野々香が振り返って苦笑いした。私は二列隣の席をチラッと見る。そこに座っているいつもクールな学級委員の柊(ひいらぎ)勇飛(ゆうひ)くんは、わずかに眉を上げてからクスッと笑った。
あーん、また呆れられた!
私が恥ずかしくなって視線を落としたとき、先生が怒鳴った。