世界で1番愛する君へ~君に届けるラブソング~



朝日が眩しく私を照りつける

小春日和というやつだろうか

いつもの通学路

いつもの朝

あと残り1週間で終わるこの中学での生活が愛しい

あたりまえのように夏は暑く、冬は寒い

雨が降れば傘をさして、靴を濡らし
晴れれば少し気分がよかった

変わらないように見えるいつもの通学路も間違いなく3年の時を経て何かを変えた

けれど私はなにか変えられたものがあるだろうか


今思えば懐かしい思い出になった日々を私はいつまでも覚えていられるのかな


カナウ君のこともカナウのことも…私はいつまで覚えているのだろう

大人になっても覚えているのかな?

大人になったら忘れるのかな?

あと6日間

気持ちを抑える理由なんてない

カナウ君が好きでカナウが好きだった私を否定しない

だって胸を張ってカナウが好きな私が私は好きだった


約束のことも忘れてないよ

少しの望みを信じて

君の頭の中に少しでも残っているならば私がそれを引っ張り出すから


それが出来なかったらもう1度カナウの存在を…過去の約束を忘れよう


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