ウソツキの秘密。
こんな性格だから、今まで適当に過ごして、周りに合わせて、何かに本気になることもなく、気付けば高2になっていた。
高2といえばクラス替え。
1年の時につるんでいた上辺だけの奴らとも、お別れってわけだ。
「俺のクラスは…」
始業式。
人が群がる1枚の木の板の前へと身体をねじ込ませて進む。
遺伝なのか、身長が高いのはこういう時に役立つから嫌いじゃない。
しばらく名前を探してようやく見つけたのは、2年B組。
そして、元々つるんでた奴らも誰1人として同じクラスにはならなかった。
ラッキーというべきなのか。
まあ、基本1人で過ごしたい俺にとっては良かったのかもな。
番号を見つけてからは、すぐ教室に向かって席についた。
まだ人が集まりきってない教室の中は、また一緒だの、初めましてだの、浮ついた雰囲気で溢れかえっている。