ウソツキの秘密。
「ソリャ、ゴ迷惑オカケシマシター」
反省していない上に、完全な棒読み。
話を聞けば、俺が間違ってこの女、源本の席に座ってたみたいで。
よけて欲しかったからとのことだった。
にしても、しつこすぎんだろ…
後でとかでもよくね??
俺が悪かったのはわかるけど、なんかイライラする。
「あ、よけてくれてありがとうございます!えーと…」
言葉を止めて俺の方をチラチラと見てくる源本。
なんだよ。
あ、名前か。
「篠崎…」
ぼそっと、面倒臭そうに呟くと、なんか目を輝かせて篠崎くん!とか言ってきた。
なんだこいつ、ほんとに…
俺の関わりたくないリスト記念すべき一番目には、源本が選ばれることとなった。