あたしの好きな人
廊下を歩いているとき、橋田先生が歩いてくるのが見えた。


―あ、橋田さんだ。


あたしはたいてい、先生には挨拶するようにはしている。

たまにシカトされることもあるけど。


橋田先生とすれ違うとき、あたしから挨拶しようとした。

しかし、目が合ったとき、橋田先生から挨拶してきた。

「こんにちはー」


まさか先生のほうから挨拶してくるとは思わなかったので、

「こっこんにちはっ」


びっくりしてどもってしまった…。


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