ピンクパンサー



…うすぐらい裏通り。


行き来するのはカップル
ばかり。


だんだんと続いてく明らかに
やらしい名前のホテル…。



「…た、竜也?」


「元気ないんやろ?
行こうぜっ」



竜也はあたしの腕を
ぐいっとひっぱって
ホテルに入っていった。



「何言うてんの!?」


「ええやん、処女やないんやし」



…そうや……
初めての相手は竜也だった。



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