ピンクパンサー


──莉緒へ。

さっきはきつい
言い方してごめん。
青い箱、開けてみてな。

裕太




手紙の横には、
確かに青い箱があった。




……なに…?





恐る恐る開けてみると──



「………っ…」





そこには、以前デートで
欲しいと言っていた
リングが通してある
ネックレスが入っていた。


通してあるリングには、
大きいリングと小さいリングのふたつで、


“YUTA×RIO 9.24”


と入っていた。



9月24日───


あたしたちの記念日……






「オカン!ちょっと
出かけてくる!」



あたしはそう言って、
手紙とネックレスを持って
家を飛び出した。



.
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