ピンクパンサー
───裕太…
───竜也…
───亜紀子…
みんなほんまにごめんな…。
こんな世話のやけるあたしで…
竜也、ほんまにごめんなさい…
やっぱりあたしは竜也の
気持ちには応えられない。
あたしには、とっても
大切な人がおるから──
不器用だけど、
不器用なりに頑張ってくれる
裕太がおるから……
──ピンポーン…
裕太の家のインターホンを押した。
…はよ出て……
はよ会うて抱きしめたい…
溢れ出す涙が止まらない──