ピンクパンサー


……裕太…


愛しくてたまらんわ……




「…ちゃんと言うてなかったけどさ、俺ほんまに好きやから」


「……知ってるわ」


「ははっ、だな」



裕太はそう言うと、優しいけど強いキスをしてくれた。





そして、一夜を過ごした──







「…ねぇ、そういえばバイトを途中で抜けて美人な人とどっか行ったん、あれは何?」


「え?見てたん?」


「…謝りにいこう思ったらちょうど見てん」


「あ〜、あれは酒井さんが有名なジュエリーショップ紹介してくれる言うたから見に行っただけや」


「…ふーん」


「それ見て浮気とかしてへんよな?」


「…………ハハ」


「…してへんよな?」


「…………アッ、アハハ!」


「……ハァー。ちゃんとその浮気相手にあやまっとけよ」


「…はい。すんませ〜ん」




でも裕太は怒ることなく、
優しくあたしの頭を撫でた。




…“喧嘩するほど仲がいい”

この格言は、ほんま
なのかもしれないですよ♪♪




‐END‐


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