ピンクパンサー
1ヶ月くらい前──
あたしがもう裕太先輩を好きやったとき、たまたまシフトが一緒で片付けも一緒やった。
──────
──…
「…裕太先輩の彼女って、可愛いですよね」
「…そうかぁ?意地っ張りやしわがままやし大変やわ」
「…で、でも、……好きなんですよね…?」
──もしかしたら好きやないよって言うてくれるかもしれない。
あたしは1%の可能性を信じて聞いてみた。
「…まぁ好きやろなー。彼女やしな」
……せやんな。
「そ、そうですよねー!あたし何聞いてんやろ〜」
あたしはすぐに笑い飛ばした。
…先輩の笑顔を独り占めできる彼女が憎らしかった。
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