ピンクパンサー
それ以来、あたしはお姉ちゃんにしか自分の気持ちを打ち明けていない。
…好きやけど、気持ちをあらわしちゃあかんと想った。
今日も裕太先輩と一緒のシフト。
普段は会えないから、精一杯頑張ろっ!
あたしは気合いを入れた。
…あれ?
裕太先輩と親しげに話してる人が来ている。
友達かな?
あたしはチャンスだと思い、その友達に近づいた。
「裕太先輩っ♪
友達ですか?」
「あ、葵ちゃん。
うん、友達の恵介。」
「葵ちゃんって言うの?可愛いなっ♪」
…この人、軽っ。
「あ、あはは。ありがとうございます」
「高1?」
「はい。」
「可愛いー♪アドレス教えてえな〜♪」
「えっ?(汗)」
「恵介。葵ちゃん引いてるわ」
裕太先輩が恵介にデコピンをした。