ピンクパンサー



──翌日。




バイトが終わり、あたしはある人を待っていた。




…カラン



「お疲れさまでしたー」



……よし!






「…裕太先輩」



…そう呼ぶと、裕太先輩は少し驚いた様子であたしを見た。



「葵ちゃん。どないしてん」



「…先輩にお話があって」


「…え、なに?どうしたん?」




…あたしは一回深呼吸をした。


…大丈夫。
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