ピンクパンサー


「…俺と付き合って下さい」



先輩は真っ赤になって言った。




「…友達からでもいいですか?」


「…え?」


「昨日の今日やし、あんまり中途半端なことしたくないんです。せやから……」


「全然ええ!!」



──ギュッ!



先輩はあたしを強く抱きしめた。



「せ、先輩!?」




「…俺、振られるとばかり思ってた……」



先輩はふにゃふにゃとそう言った。




「そんなわけないやないですか…」



あたしも先輩を抱きしめた。




…まだ友達やけど、もう大好きなんやから……




そして、恵介先輩の耳元で囁いた。



“せやけど、気持ちは友達以上ですよっ♪”





‐END‐
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