ピンクパンサー


「あ、ええから。
とってもらえば」


「え、でも…」


「えーからえーから」



裕太はめんどくさそうに
席に戻った。


そして、裕太は
ちゃんとお金も払ってくれた。


もしかしたら、
このときから少し
気になっていたかも
しれない。




…そしてそのあと、
ライブを見てるときに、
後ろに裕太がいた。


「あっ!
さっきはほんま
すんません」


「あぁ、ええよ別に。
俺そーゆーの気にせんし」


「ほんまごめん」


「ええって」




そのまま裕太と
付き合っちゃえばよかった
って後々思ったけど、

あたしには彼氏がいた。


その人のことは、
ほんまに大好きだった。




だけど…



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