ピンクパンサー
3
──出発当日。
悟とあたしとみっこは空港の中のカフェにいた。
「へえ〜、この猿が泣くとはね」
「うっさいわ!
そんなこと言うたら悟やて泣いてたやんけ」
「口悪すぎやわ、ココは」
昨日の話をして大盛り上がり。
みっこもビックリしていた。
「でもあれやな。
それだけお互いの絆が深いっちゅーわけやな♪あんたらは」
「そやねー♪なっ、悟くぅん♪」
あたしも冗談まじりで言うてみた。
「気色悪ぅー。いらんことすんなや」
「何やてぇ!?」
「まーまー(汗)」
──大丈夫。
あたしたちは絶対大丈夫。
昨日キスで誓ったんや。