in theクローゼット
「最近、青山くん元気なかったの、篠塚さんのせいだって噂があって」
「ファンクラブの子が青山くんに直接聞いたんでしょ?」
「そうそう!」
「あ、ウチらも青山くんのファンだけど、ウチらは違うからね!!」
「青山くん、篠塚さんに振られたって本当?」
「らしいよ!」
「私も聞いた聞いた」
「マジで?」
「マジでマジで!」
俺と香坂を中心に噂話が広がっていく。
「それでさ、青山くんを振った理由が『転校した三笠さんが好きだから』なんだって!」
その言葉に、横っ面を殴られたような衝撃が走った。
あの日、あの場所で、あの後に篠塚は……それを青山に打ち明けたのか。
篠塚は青山に思いを打ち明けられたのせめてもの報いだったのかもしれない。
けれどそれを……青山が踏みにじったのか。
「ファンクラブの子が青山くんに直接聞いたんでしょ?」
「そうそう!」
「あ、ウチらも青山くんのファンだけど、ウチらは違うからね!!」
「青山くん、篠塚さんに振られたって本当?」
「らしいよ!」
「私も聞いた聞いた」
「マジで?」
「マジでマジで!」
俺と香坂を中心に噂話が広がっていく。
「それでさ、青山くんを振った理由が『転校した三笠さんが好きだから』なんだって!」
その言葉に、横っ面を殴られたような衝撃が走った。
あの日、あの場所で、あの後に篠塚は……それを青山に打ち明けたのか。
篠塚は青山に思いを打ち明けられたのせめてもの報いだったのかもしれない。
けれどそれを……青山が踏みにじったのか。