in theクローゼット
舞に直接問いただそうと朝一で登校してきたのに、舞の姿はどこにもなかった。
待っても探してもどこにもいなくって、ようやく姿を現したのは始業式の直前だった。
水谷先生が目を光らせているから、声をかけることもできない。
始業式が終わればそのままホームルームで、その最中、舞が呼ばれる。
「新年早々残念な話だが、今月いっぱいで三笠が転校することになった」
教壇の隣に立つ舞が、ぺこりと頭を下げる。
あのメールは、本当だったんだ……
突然のことに頭が真っ白になっているうちに舞は簡単な挨拶を終わらせ、ざわめく教室の中を席に戻っていった。
ぼんやりと目で追った舞の隣の席で、稲葉が心配そうに私を見ていた気がするけれど、よくわからない。
呆然としているうちにホームルームは終わり、各々席を立ち帰り始める。
舞が鞄を手に取ったのを見て、私は弾かれたように席を立あがっていた。
帰ろうとする舞の腕をつかんで、教室を飛び出していた。
待っても探してもどこにもいなくって、ようやく姿を現したのは始業式の直前だった。
水谷先生が目を光らせているから、声をかけることもできない。
始業式が終わればそのままホームルームで、その最中、舞が呼ばれる。
「新年早々残念な話だが、今月いっぱいで三笠が転校することになった」
教壇の隣に立つ舞が、ぺこりと頭を下げる。
あのメールは、本当だったんだ……
突然のことに頭が真っ白になっているうちに舞は簡単な挨拶を終わらせ、ざわめく教室の中を席に戻っていった。
ぼんやりと目で追った舞の隣の席で、稲葉が心配そうに私を見ていた気がするけれど、よくわからない。
呆然としているうちにホームルームは終わり、各々席を立ち帰り始める。
舞が鞄を手に取ったのを見て、私は弾かれたように席を立あがっていた。
帰ろうとする舞の腕をつかんで、教室を飛び出していた。