Love Birthday‥
二人の迷路
頬笑み
学校。
夢を見つけられた喜び
久美子たちへの罪悪感
複雑な心境で教室に入った。
「あっ、愛実骨折してたんだって? 大丈夫?」
たくさんのクラスメイトが優しく声をかけてくれた。
その中に久美子の声はない。
席に座っている久美子の背中に、心の中で声をかけた。
『おはよう』
久美子は私が教室にいることに気づいていない
そんなふうに思いたい。
だけど、久美子は私の存在を無視していることが、いやでも伝わってきた。
「おはよう!」
理子の声にほっとした。
理子は私に昨日の朝と変わらない笑顔で声をかけてくれた。
すごく嬉しくて、また泣きそうになる。
朝のホームルームが始まるまで、理子は私に微笑みかけてくれてた。