Love Birthday‥
「久美子ちゃんと何かあったのか?
おまえら、なんか変だぞ」
驚いた。
心配してくれてるの?
志則は今まで声に出して心配してくれたことなんてなかった。
それに、志則は私の変化にすぐに気づいちゃうんだね……。
志則に話さなきゃ。
「昼休みに屋上の階段に来てくれる?」
私の言葉に志則が目を丸くした。
そして一瞬の間の後、真顔で口を開いた。
「学校でやりたいの?」
「違ーう!」
志則のバカ!!
心配してもらい嬉しくなった私の気持ちを返せ~!
「照れるなって!
じゃあ、昼休みになっ」
いたずらに笑みを見せて志則は去って行った。