Love Birthday‥
「森君て歌上手なんだね。
ハモった時びっくりしたよー!」
「俺ギターやってるからね。
カラオケもサッカー仲間でよく来てるし」
「男ばっかでカラオケ?」
「おう。暑苦しいだろ~。
今度来てみる?」
「えっ、いいの?
けどやっぱやめとく。ホントに暑そうだもん」
「バ~カ、それがいいんだろ~?」
森君は初対面とは思えないくらい親しみやすかった。
きっと小麦色した肌のせいだね。
楽しい夏色の肌がそうさせてくれているような気がした。
「1曲一緒に歌わない?」
「うん!」
森君が来てからのカラオケは盛り上がり、
私は久美子の事を思い出しながらも歌を歌って楽しんだ。
久美子がいたらもっと楽しいんだろうな……
そう思いながら。