Love Birthday‥




カラオケから出ると、外はもう真っ暗だった。


雪が降っていない空を見上げると、キラキラと星たちが輝いている。




「また明日ね!」


それぞれが家路を歩く。



街の明かりを背にした時、突然誰かに腕を掴まれた。


驚いて後ろを振り返ると、そこにいたのは志則だった。




「何? どうしたの?」


真剣な志則の瞳。


私は自分のドキドキが志則に伝わらないように平然を装って言った。




「まだ時間ある?」


志則の声を聞いた途端、ドキドキが強くなる。

速まっていく鼓動から逃げたくて、私は志則から目を逸らせた。



「今日はもう帰る」

「……俺のこと避けてんの?」


「別に……

――志則!?」



志則に背を向けて歩きだした私の手を、

突然志則が力強く引いた。











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