Love Birthday‥
他愛のない話で盛り上がり、みんな楽しく過ごしてる。
私はみんなと笑い合うなか、志則とだけ視線を合わせられなかった。
ちょっとした隙ができて、志則と親密なことがみんなに知られるのがいやだったから。
「理子、トイレ借りるね」
私は、動揺してジュースを飲みすぎたせいでトイレに行った。
せっかく楽しみにしてたクリスマスなのに、
志則のバカ……。
バカバカバカ~!!
あ~、なんかムカムカしてきた。
全部志則のせいだからね!!
トイレから出ると、腕を組んで壁に寄りかかっている志則が立っていた。
むっとして志則を睨みつけると、志則が首を傾げて私の顔を覗き込んだ。
「便秘?」
「違~う! 志則に腹を立ててるの!
どうして来たのよ! 私、みんなに志則とのこと知られたくない」
脹れた私の頬を両手で挟んで、志則が微笑んだ。
「大丈夫、バレたりしないよ。
俺はバレたってかまわないけどね」
そう言って、志則が私の額にキスをした。
そして胸元にも……
ちょっ! ちょっと待ってよ!!
こんな所で何する気!?