Love Birthday‥
「愛実はどうなんだよ。
森が現れたから俺は用済みなのか?
だから久美子ちゃんを勧めてんのかよ……」
「酷い! 私のことそんなふうに思ったの?
志則、最低だよ!!」
涙がぽろぽろ溢れた。
志則がそんなふうに思ってたなんて……
ずっと同じ気持ちで求め合ってると思ってた。
同じように悩んで、答えを探してるんだと思ってたのに……。
胸に突き刺さった志則の言葉が、
今までの志則への思いを打ち消そうとする。
私は志則の顔が見たくなくて、部屋から出ようとした。
「待てよ!」
「離して!」
「待てったら――!!」
志則に強引に腕を引き寄せられ、私の体は志則の腕の中に。
志則の顔が目の前にある。
唇から志則の温もりが伝わり……
私は
志則とキスをしていた―――。