Love Birthday‥



「愛実が苦しんでるのを知ってて、俺は愛実を抱いてた。
その度に俺の胸の中も苦しくなって……
それでもまた抱きたいと思った。
愛実の傍にいたいって思ったんだ」



私もだよ……。

苦しくなるたび志則を求めた。




「黒板に俺達の事を書かれて愛実が泣いてた時、
俺、心臓がバクバクして、本当はどうしたらいいのかわからなかった。
ただ……愛実を守りたい。
愛実だけは絶対に守らないとって思った」




そんなふうに思ってくれてたの?

自分は恥をかいて、必死に私を守ってくれてたんだね……。


嬉しくてまた涙が溢れだす。




「これが恋……なのかわからない。
だけど、たぶん俺……愛実のこと好きだよ。
たぶん……すげー好きっ!」



志則の笑顔が月の光で輝いた。


月の光よりも綺麗に見えた。









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