Love Birthday‥



「翔太君!!」



自動ドアから開放された私は、大声で翔太君の名前を呼んだ。



翔太君が、私の声に振り返り

にこっと笑って叫んだ――




「恋のパワーってすごいんだね!」







息を切らせて立ちすくむ私の目に映ったのは



車いすを漕ぎながら大きく手を振り去っていく翔太君と







ずっと



ずっと




想い続けていた志則だった――。














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