Love Birthday‥
ウキウキ気分で理子達と4人で久しぶりのカラオケと思ってたのに……、
どうしてまた志則と高木君が一緒なの!?
「久美子ちゃん、誘ってくれてありがとう」
「お礼なんていいよ~。人数多い方が盛り上がるんだから」
久美子ちゃん!?
志則、あんたいつから久美子のことを名前で呼ぶようになったの?
久美子はなんだか嬉しそうだし……
なんかいやな予感がする。
カラオケルームに入ると、すぐに久美子が志則と歌い始めた。
長い髪を何度もかき上げ、満面の笑みで楽しそうに。
「ねえ、久美子と吉田君って急接近してない?」
「うん、そうだね」
理子が耳元で聞いてきて、
私は、目を合わせずに答えた。
「いいの?」
理子の言葉に目を向けると、理子は真剣な眼差しで私を見ていた。
「べつに、いいんじゃないかな」
真っ直ぐに理子の目を見て答えられなかった。
理子は私と志則の関係に気づいてるの……?
どうして、そんなことを聞いたんだろう。
胸の中で、何かが騒ぎ出した。
不安? 焦り?
なんだろう……。
理子に知られていたらと思う不安だ。
きっと、この変な気持ちはそんな不安が胸一杯にあるからだ。