Love Birthday‥


「うん、いいよ」



杉田君の目を見れないまま答えた。





「俺の彼女、歩美っていうんだけどさ、
歩美が俺の携帯を覗いちゃって愛実との写メとかを見て疑ってるんだよ。
もう昔のことなのにさ。
だから、あいつに言ってやってほしいんだ。
もう俺達は関係ないって」




杉田君の一言一言が胸に刺さった。





彼女の名前を呼んだこと。



私とのことを昔と言ったこと。



彼女をあいつと呼んだこと。



もう俺達は関係ないって言ったこと。



こんな事をふった私に頼んでいること。







頭がクラクラしてくる。



どうしてこんな思いをしなきゃいけないの?


私の気持ちはこれっぽっちも気にかけてくれないの?




ねえ、杉田君


私の好きな杉田君は、もっと優しかったよ。


いつも私を見てくれてたよ。



今は、歩美さんしか見えていないの?





恋って残酷だね。




残酷すぎるよ……。













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