Love Birthday‥


しばらくして、私達は一階の窓から外に出ることにした。

こんな時間に、玄関が開いてるはずないから。



先に窓から飛び降りた志則が、私に手を差し出した。



「いいっ!! パンツ見えるからあっち向いてて!!」


志則はちょっと呆れた顔をしてむこうを向いてくれた。



155㎝の私と同じくらいの高さを飛び降りる。

本当は助けてほしいけど、絶対にスカートが捲れると思ったから意地で一人で飛び降りた。



着地した瞬間、ジ~~~ンって足に痛みが走ったけど、

私はなんともなかったように歩きはじめた。





「大丈夫?」


「なにがっ!?」



心配してくれる志則に怪訝な顔で言った。



私、どうして素直じゃないんだろう……。




素直になりたい。





いつも、そう……


素直に自分の気持ちを言うことが怖くて、相手のペースに任せたり、意地を張っちゃったり。



それが私にとって自然なことになって、

気づかないうちに自分の気持ちを言えなくなってた。




杉田君との恋の時も……。






素直な気持ちって



何なんだろう……。












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